
SUMMARYイベント概要
数理最適化は、技術認知や活動領域が日々広がり続ける中、シフトスケジュールや作業の割当・配車計画・配送ルートなど、人やモノといったリソースの最適な活用を支える強力な手段として注目を集めています。
本イベントでは“最適な計画”を立てるために数理最適化がどのように活用されているのか、そして、どのように活用すれば成功につながるのか ー そのポイントを、事例や実践知にもとづいて分かりやすく紹介します。
数理最適化によってリソース効率を最大化するには業務における複雑な制約やルールを整理し、その上でどう適切な技術を選定するのか、あるいは、どう組み合わせて実装するのかが重要なポイントです。こうした成功のカギを握る重要なポイントについて、長年の現場経験と専門知識にもとづいた、“実践的な数理最適化の術(すべ)”をお伝えします。
さらに今回は、東京ガス様、鉄道情報システム(JRシステム)様にご講演をいただき、現場で導入されている最適化システムの背景や導入によって得られた効果を詳しくご紹介いただきます。
講演以外にも数理最適化に関するポスターセッションや個別相談の場をご用意しております。実際に業務効率化を実現している有識者と直接コミュニケーションできる貴重な機会です。
今よりさらにリソースを有効活用したい方、数理最適化の活用に関心をお持ちの方はぜひご参加ください。きっと、新たな気づきと行動のきっかけが得られるはずです。

SUMMARYこんな方におすすめ
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DX推進や、業務効率化に向けた自動化や仕組みづくりを進めるうえで、数理最適化がどのように役立つのか知りたい方
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リソースを有効活用するためのシフト・配車・配送ルート・作業割当などの計画を立てたいが、制約が多く複雑なので、どういった計画が最適なのか判断するのに時間がかかるとお悩みの方
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数理最適化を活用したい、もしくは実際に取り組んでいるが、具体的にどうすれば良いのか、専門家に相談したい方
FEATURESイベントでわかる・知れること
EVENT PROGRAMイベントプログラム
- 10:00-10:10
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開会のご挨拶
- 10:10-11:00
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社会をデザインする意思決定への数理最適化の適用 ~マクロ視点シミュレーションへの数理最適化適用の可能性~
株式会社NTTデータ数理システム 多田 明功
社会やビジネスの構造が複雑かつ動的に変化する昨今に求められている、「新規サービス」「業務改革」「社会変革」といった新たな構想を検討する際には、マクロ視点でのシミュレーションを行う上で、数理最適化の適用が有用な側面が多々あるものと考えられます。本講演では、物流ネットワークやサプライチェーンの再設計、モビリティとエネルギーの統合的最適化など、実社会に根ざした具体例を通じて、数理最適化がどのように意思決定や構想設計の支援に役立つのかについてご紹介します。 - 11:10-12:00
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Nuorium Optimizer 複合展開および生成 AI の活用
株式会社NTTデータ数理システム 藤井 浩一
当社が開発、販売している汎用数理最適化ソフトウェア Nuorium Optimizer に近年搭載したメタヒューリスティクスである Weighting Local Search (WLS )は混合整数計画問題にも対応することにより、新たな可能性を見出しています。本講演では現状の性能と新たなアルゴリズムが複合することにより、実務にどのように活用しうるかについてご紹介します。また、数理最適化とは異なる AI とも言える生成 AI ( generative AI )もまた、長足の進歩を遂げています。このような「異なる AI 」がコラボレーションすることにより、数理最適化のビジネス活用において、どのようなインパクトがあるのかについてもご紹介します。 - 14:00-14:50
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現場で活きる数理最適化~東京ガス流DXの挑戦と未来~
東京ガス株式会社 飯野 佑樹 様
当社は1,000万を超える顧客データや設備データなど多様なデータに対し、アナリティクス技術を適用し、製造設備やLNG船などのアセットを活用することで、社会課題の解決に挑戦しています。これまで、古くからアセットの最適稼働を目指して数理最適化技術を活用した取り組みを行ってきました。本講演では、昨年度稼働を開始した巡回業務自動分担システムの導入に際し、数理最適化をどのように業務に実装したかについてご説明いたします。また、今後の当社における数理最適化技術の活用展望についてもお話しします。 - 15:00-15:50
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数理最適化技術を活用した勤務計画ソリューションの事例について
鉄道情報システム株式会社 新井 祐一 様
勤務表は多くの現場で毎月作成されていますが、大半の企業では依然として手作業での作成が行われており、管理者は苦労しながら多くの時間を費やしています。法令や就業規則、必要なスタッフ数、休暇希望などを考慮しながら、公平な勤務表を作成しなければなりません。本講演では、弊社が数理最適化技術を駆使して勤務表の自動作成に取り組んできた事例を、デモンストレーションも交えてご紹介します。 - 16:00-17:30
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懇親会
- 随時開催
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ポスターセッション・個別相談会
国内トップランナーの最適化メンバーより、長年多くのお客様の課題解決をしてきた経験に基づいた「数理最適化で実現する業務効率化の方法」や「数理最適化を用いたソリューション」などをご紹介します。ポスターを見ながら、当社の最適化メンバーと個別にお話しいただけます。具体的な課題やお取り組みのご相談も大歓迎です!
※ 講演の合間には最適化ソリューションを紹介するポスターセッションや、当社メンバーとの個別相談会を実施します
SPEAKERS登壇者情報
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東京ガス株式会社
DX推進部 データ活用統括G飯野 佑樹 様
データサイエンティストとして、現場業務・企画・人事など社内の多様なドメインにおけるビジネス課題解決に従事。数理最適化のシステム実装や、機械学習を用いたデータ分析、生成AI活用などの多彩なプロジェクトを実現・推進。
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鉄道情報システム株式会社
第二営業企画部 営業開発課 副課長新井 祐一 様
2015年より勤務計画ソリューション事業の営業担当として、さまざまな業種・業態のシフト管理業務の改善に寄与。現在は、同事業の営業、企画、マーケティングを統括するマネージャーとして活動中。中小企業診断士(2008年登録)。
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株式会社NTTデータ数理システム
数理計画部 部長多田 明功
数理最適化の適用により、生産計画、発電計画、配送計画、人員配置など、さまざまな業界における数多くの課題解決を実現。昨今では、DX 推進や Green Innovation の推進で現れる課題に対して、数理最適化を用いた課題解決支援を実施。
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株式会社NTTデータ数理システム
数理計画部 主席研究員藤井 浩一
数理最適化のアルゴリズム開発やソルバ知識を生かしたモデリングを得意とする。アルゴリズム開発では、特に離散・整数計画を中心としてアルゴリズム(数理科学)とメニコアなどのプログラミング(コンピュータサイエンス)の両面で日々ソルバの向上を目指している。
SCHEDULE開催日程
- イベント名
- Nuorium Optimization Day 2025
- 開催場所
- コモレ四谷タワーコンファレンス JR 四ツ谷駅より徒歩 1 分、東京メトロ 四ツ谷駅より徒歩 1 分
ABOUT USNTTデータ数理システムについて


NTTデータ数理システムってどんな会社?
NTTデータ数理システムは「数理科学とコンピュータサイエンスにより現実世界の問題を解決する」をミッションとしている会社です。
1982年設立の会社で、大学で数学や物理を学んでも社会でその知識を発揮できる仕事ができないという人も多い時代から、数理科学的な知識を生かせる場を作りたいという理念で会社を発展させてきました。
ビッグデータブーム、AIブームを経て、今では機械学習を使うために数理科学的な素養のある人を雇いたいという会社も多くなりましたが、このような活動をしている会社としてはかなりの老舗です。
機械学習、統計解析、数理計画、シミュレーションなどの数理科学を背景とした技術を活用し、業種、テーマを問わず幅広く仕事をしています。
NTTデータ数理システムの得意な領域
昨今は AI という言葉で様々な技術領域を包含した表現を行います、当社でもセミナー等では抽象的に AI という言葉を用いた説明を行っています。実際の当社の開発現場では、要素技術を大切にしており理論的背景をおさえ、新旧横断的に活用してお客様へ価値提供しています。
- 機械学習全般(Deep Learning/強化学習/各種モデル)
- データマイニング/テキストマイニング/統計解析
- 数理最適化(厳密解法/近似解法/動的計画法)
- シミュレーション(物理/エージェント/待ち行列など)
などを活用し、日々鍛錬しています。