遠州鉄道株式会社様の運営されるバス事業において、基幹システムと連携したシフト表自動作成機能が Nuorium Optimizer を用いて開発されました。
今回、この開発について MSIISM Conference 2023 にてご講演いただいた内容を紹介します。
内容
本講演では、近年バス業界が抱える運転手不足、法改正による規制強化によってさらに難しい作業となっていた営業所ごとのシフト表作成の自動化と導入プロセスについてご発表いただきました。
勤務シフト自動作成の構想
MSIISM Conference 2023 講演資料 より
シフト作成の困難性から人手によるシフト作成では一部の運転手へ多くの仕事が割り当てられてしまう偏重が生じ、運転手の離職原因の一因にもなっていました。
今回のシフト表自動作成機能の導入により、バス業界の複雑な法定規則や勤務実態を遵守しつつ、各運転手の仕事量の平準化を達成しました。
運転手が望むシフトをできる限り反映したシフト表を作成し、基幹システムとの連携により、エンドユーザーが使いやすい形での導入が実現しました。
詳しい内容は講演資料をご覧ください。
講演の中では導入を検討されてから全営業所にシステムが導入されるまでの実際の流れも詳細されており、数理計画法を用いた業務効率化を検討している方には参考になる資料となっております。
また、シフト表自動作成機能の中で扱われている数理計画法についてはこちらをご覧ください。
講演動画
ご講演の動画を、下記の動画アーカイブページからご覧いただけます。
ご興味をお持ちいただけた方は、ぜひご覧ください。
数理最適化を用いたバス運転者の勤務シフト自動作成
遠州鉄道株式会社様 木俣 泰 様
![](https://www.msiism.jp/archives/images/archives_thumb_entetsu.jpg)
終わりに
本事例では「シフト作成」に数理計画法を用いることで業務プロセスの効率化と従業員の満足度向上を同時に達成することができました。
こうしたニーズは物流・運送の他にも建設や医療の現場においても強く求められています。
もしご興味がありましたら株式会社NTTデータ数理システムにお問合せください。