S4 Simulation System バージョン 6.2 リリース

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新機能紹介

S4 Simulation System バージョン 6.2 がリリースされました。本バージョンでは最近問い合わせの多い、人流シミュレーションの可視化機能をメインに拡充されました。その他、開発を便利にする機能なども追加されています。

ここでは、新機能を紹介していこうと思います。

人流シミュレーション機能

人流シミュレーションは、イベント会場や公共交通機関の駅といった多くの人が集まる空間において、人々の流れをシミュレーションし、混雑緩和によるソーシャルディスタンスの確保や災害発生時の避難経路構築などといった社会課題を解決するために注目されている技術です。

モデルの規模によって、ソーシャルフォースモデル(施設内、数十~数百人)、ネットワークモデル(道路など、数千~数万人)の二つのモデルを切り替えて使うことができます。 モデル構築およびシミュレーション実行において、目的地への経路計算、移動速度、渋滞の影響等の人流シミュレーションに必要な、エージェントの基本的な移動ルールは、内部で自動的に処理されます。もちろん、Pythonプログラミングによるカスタマイズも可能です。

エージェントシミュレーション可視化機能

本バージョンより、エージェントシミュレーションの結果をブラウザ上で可視化・編集することができるようになりました。GUI上から立ち上げ可能です。

サマリや描画設定、ダッシュボードによる自由なレイアウト作成等の機能を備えています。

地図エディタでの画像・文字アイテム配置機能

 本バージョンより、「エッジ」や「経路地点」に加わる新しい種類のアイテム「画像」 「文字」を追加いたしました。これらはシミュレーションの動作には影響せず、見た目が変化する仕様となっております。任意のPNG画像、文字列を配置できます。

開発支援機能

ソースコードの外部編集機能

本バージョンより、ソースコードを単一のPythonコードとして外部にエクスポートし、編集後、インポートできるようになりました。コードレベルでカスタマイズするようなS4プロジェクトの開発に有効です。

外部モジュールの取り込み機能

S4 で作成されたプロジェクトは python のコードに変換されて、実行されます。そのため外部で作成された python モジュールを利用することも可能です。 本バージョンより、S4のプロジェクト毎に、簡単に独自の python モジュールを組み込むことが出来るようになりました。

最後に

S4 Simulation System バージョン 6.2 の新機能紹介をさせて頂きました。S4 の新機能は、主にユーザ様からの問い合わせや、ご要望を基に拡充しております。ユーザ様からのご要望は多岐に渡り、全てにご対応できていない状況ではありますが、開発者一同、一歩一歩対応していく所存です。今後ともどうぞよろしくお願い致します。ご要望もお待ちしております。

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