最適化楽屋話#17 パンデミック時の数理的方法論による提案・論文

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最適化楽屋話#17 パンデミック時の数理的方法論による提案・論文

2020年4月17日 09:00

※「Numerical Optimizer」は2022年3月28日より「Nuorium Optimizer」に名称変更しております。

Numerical Optimizer 開発責任者の田辺隆人でございます。

Numerical Optimizer の webinar にご参加いただいた皆様、ありがとうございました。次回は4/20、それ以降も開催予定をこちらでお知らせしております。

前回のブログでも紹介した INFORMS のサイトには続々と論文が追加されており、シミュレーションや数理的最適化など、数理的方法論が直近の状況に対してできることについて、多数の提案がなされていることがわかります。

例えば、世帯の人々が感染して食事が作れなくなってしまった世帯に食料を配給するための拠点の配置と配給を決定するために、施設配置問題(ただし感染状況は変化するので、需要が時刻に依存して変化し、拠点も移動する)に関する数値実験を行った論文、人道的見地から余剰の食料を必要なところに配給する問題(Humanitarian Pickup and Distribution Problem: H-PDSP)の定式化(コストではなく、緊急性のある需要を満たすことと平等性を両立することが求められる)とヒューリスティクスアルゴリズムを議論した論文、また、Benders分解を利用して訪問介護問題を高速に解いた論文、など、とても参考になる知見を得ることができています。

田辺 隆人 株式会社 NTTデータ数理システム 取締役
Nuorium Optimizer 開発責任者
数理科学がプログラムとして世の中に出てゆく様子を追いかけ続けています。
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