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- 最適化楽屋話#13 Excelアドインによる倉庫の在庫引き当て問題
2019年12月23日 09:00
※当記事は2018年11月に執筆・公開されたものです。
※「Numerical Optimizer」は2022年3月28日より「Nuorium Optimizer」に名称変更しております。
Numerical Optimizer 開発責任者の田辺隆人でございます。
10月からの弊社 Numerical Optimizer セミナーでは、私、30分ほどの時間枠を頂いて、分析手法としての最適化ソリューションや最近の受託プロジェクトについてお話させていただいております。
我々が行っているビジネスの意思決定には、必ず一定の制約がつきまといますが、制約だけから決定が導かれるパズルのような設定になっているわけではなく、そこには必ずと言ってよいほど自由度や冗長性があり、なるべく正解を選び取ろうとする意思決定者を悩ませています。そんなとき最適化アルゴリズムの持つ「探索する力」を役立ててほしい、と願っております。セミナーの後には個別の相談時間もありますので、ぜひ奮ってご参加ください。
今日は Numerical Optimizer のライセンス(試用版あります!こちらからどうぞ)をお持ちの方のために、Excelアドインを使った倉庫の引き当て問題の解説スライド、Excelブック、最適化モデルをお付けしました。7つの注文を4つの倉庫から引き当てるとき、品質のばらつきを一定の範囲内に抑えつつ、調達コストを下げる、というトレードオフを解きます。
この問題を定義するのに必要なのは3つの簡単な表。ビッグデータでも何でもないのですが、いざ決めようとするとどこから手を付けてよいのか困る、こういうときに実務の世界で数理最適化が役立ちます。ちなみに、数理最適化が見つけた答の一部はこちら。
最低引当量は20と設定しています。Excelブック上で品質ばらつきの上限を変化させると最適化はいろいろなバリエーションを提示してくれます。お試しください。